大脇産婦人科医院にお寄せいただくよくあるご質問にお答えいたします。

1、里帰り出産は可能でしょうか?

1、お電話にてご予約ください

当院にて里帰り出産をご希望の方は、診療時間内にお電話にてご予約ください。
ご連絡はお早めにお願い致します。

(*下記Q2,A2の合併症やハイリスク妊娠に該当がないか事前ご確認ください)

帰省の時期は、妊娠32週~34週までにお願い致します。お帰りの際は、紹介状・検査結果をご用意いただき、当医院受診の際に受付へ提出してください。
なお、患者さまのご都合で分娩予約を解除される場合は、ご連絡をお願い申し上げます。
ご不明な点はお電話・メールにてお問い合わせ下さい。

2、合併症がある場合でも分娩は可能でしょうか?

2、ハイリスク妊娠の場合は総合病院をおすすめしております

多くの妊婦さんは特別な治療を必要とすることなく健康な赤ちゃんを出産されます。しかしながら、一部のリスクを有する妊婦さんは慎重に健診や管理を行う必要があります。当院では妊娠前から病気や合併症をお持ちのかたや妊娠中に異常を認めるなどで、専門的な管理が必要と考えられる場合は、総合病院にご紹介させていただく場合があります。妊婦さんの安全な出産のため以下に該当する場合は総合病院での出産をおすすめしております。

□合併症(高血圧・糖尿病・膠原病・血液疾患・腎臓病・心臓病・精神神経疾患・脊髄疾患など)をお持ちの方 
□多胎妊娠
□出産時に40歳以上
□一日10本以上の喫煙者
□前回妊娠出産時の異常
 (早産・切迫早産にて長期入院歴・常位胎盤早期剥離既往・妊娠糖尿病にてインスリン治療を要した・重症妊娠高血圧症候群・出血多量にて特別な処置や輸血を要したなど)
□他院にて2回以上の帝王切開既往
□子宮手術既往
□巨大子宮筋腫
□喘息・甲状腺疾患などで病状が安定していない状態
□妊娠前のBMI[体重kg÷(身長m×身長)] 27以上
□HIV・梅毒・C型肝炎などの感染症

以上に該当されない場合でも病状に応じて総合病院へご紹介させていただく場合がありますのでご了承ください。

3、病院との連携はありますか?

3、はい。地域の高度医療機関と連携をとっています

当院では、地域内の総合病院と常に連携をとり、いつでも専門性の高い医療を受けられるよう体制を整えております。緊急時の母体、新生児の治療以外にも総合病院で出産されるかたの妊婦健診や総合病院で治療が必要な婦人科疾患の紹介なども行っております。

代表的な総合病院:浜松医科大学付属病院・JA静岡厚生連遠州病院・聖隷浜松病院・浜松医療センターなど

4、妊娠中にインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症に罹った場合は?

4、妊娠中は重症化しやすいため、診断が必要です。

当院へ受診される場合は、あらかじめ電話をしてから受診方法を相談ください。
電話をいただくことで他の妊婦さんへの感染を防ぐことができます。
時間帯をずらしたり、駐車場に着いたら、車の中で診療を行うなどして感染が拡がらないように対応しております。
受診されるときはマスクをつけてほかの患者さんにうつさないようにしましょう。

5、妊娠中の食事や体重増加量は?

5、妊娠中に目指すべき体重増加量は、妊娠前のBMI(体格指数)によって決まります。
*体重増加には個人差があります。医師やスタッフと相談しながら管理をしましょう。

赤ちゃんのための栄養をしっかりとりながら、上手に体重コントロールするため、以下のような工夫してみましょう。
・規則正しく3食とる
・夕食は早めの時間にとる
・初めに野菜たっぷりの汁物を食べる
・野菜たっぷりのサラダで見た目のボリュームを増やす
・歯ごたえのある食材を食べる
・油の少ない調理を選ぶなど。
*当院での体重管理は、当院で安全に出産管理が行える基準で指導を行っております。
体重増加に関して、BMIが増加しすぎる(体重が増えすぎる)と、緊急時蘇生・麻酔・呼吸管理困難リスクの増加、循環呼吸器合併症増加、産科合併症(妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、肩甲難産など)増加が起こります。そのため、当院では、安全に周産期管理が可能な基準で食事体重管理指導を行っております。詳細は診察時にご相談ください。


6、インターネットで妊娠出産に関する情報の調べ方は?

6、正しい情報を見分けることが必要です。

近年、インターネット上にいろいろな情報が大量に流れています。いろいろなことを簡単に知ることができる一方、間違った情報に翻弄されることもあります。

妊娠、出産、医療に関する情報は、個人の経験や口コミより、専門家が監修した情報を参考にしていただくことをお勧めします。

・「Babyプラス」

日本産科婦人科学会が監修した、妊娠・出産情報、妊婦向けツールが満載の無料アプリ

7、臍帯血バンクは対応していますか?

7、民間バンク(ステムセル)のみ対応しています。

さい帯血の保管には「公的バンク」「民間バンク」の2種類があります。

公的さい帯血バンクは、おもに白血病など、治療が必要な患者さんへ移植するさい帯血の採取や保存などを行う事業者です。公的バンクは「移植を待つ誰かの命を救う」ためにさい帯血を寄付するものです。

民間さい帯血バンクは、さい帯血プライベートバンクとも呼ばれます。赤ちゃん本人や家族の治療に用いるものとして保管され、民間バンクに預けられたさい帯血は、第三者に用いられることはありません。

臍帯血 民間バンクについて  〜赤ちゃんからの小さな贈りものを、未来のために〜

ご出産のときにだけ採ることができる「臍帯血(さいたいけつ)」には、血液や免疫をつくる大切な細胞(造血幹細胞)がたくさん含まれています。この臍帯血を保管しておくことで、将来、赤ちゃんご本人やご家族の健康を守るために役立つ可能性があります。当院では、ステムセル研究所株式会社と提携し、ご希望の方には臍帯血の保管(民間バンク)に対応しています。

臍帯血ってなに?

臍帯血とは、赤ちゃんとお母さんをつなぐ「へその緒」や胎盤の中にある血液のことです。この血液には、さまざまな病気の治療に役立つ細胞が含まれており、将来の再生医療や治療の選択肢として期待されています。

臍帯血は、次のような場面での利用が期待されています。

・白血病などの血液の病気の治療

・脳性まひや自閉症スペクトラムなど、再生医療の研究

・ご家族のもしもの時の備え

※現在、一部の治療は研究段階にあります。

ご希望の方へ

臍帯血は、出産のときだけ採取することができます。そのため、ご希望の場合は**妊娠中(できれば28週頃まで)**にお手続きが必要です。

臍帯血の保管をご希望の方、詳しい資料をご希望の方は、ステムセル研究所株式会社まで直接お問い合わせください。